ブロックチェーン技術を活用したプロトコルの1つに「スマートコントラクト」というものがあります
スマートコントラクトとはその名の通り
コントラクト(Contract=契約)をスマートにする
というものです
契約をスマートに行うとは、「契約を自動化する」ということです
一定の条件を満たした場合や特定のイベントをトリガーにして、その後の手続を自動で進めるというものですね
最も身近でわかりやすいスマートコントラクトは「自動販売機」です
自販機はお金を入れて、商品を選んでボタンを押すという条件を満たした場合、自動で売買契約が成立し、商品を手にすることができます
Index
スマートコントラクトに於ける「契約」とは
ブロックチェーン技術を利用した「スマートコントラクト」に於いて、「コントラクト(=契約)」とは書面上で行う堅苦しい契約のことだけではありません
先の自動販売機の例のように取り引き行動全般を指します
つまり、スマートコントラクトは汎ゆる
・契約
・取り引き
・やり取り
・コミュニケーション
に活用出来るというわけですね
スマートコントラクトのメリット
スマートコントラクトのメリットを一言で表すならば
コストの削減
です
この「コスト」というのは経済的な意味だけに留まりません
精神的、心理的コストの低減
スマートコントラクトでは、条件を満たせばオートで機械的に契約が実行されます
つまり、相手を信用しなくてもいいということです
勿論、相手は人間でなくてもスマートコントラクトは発動出来ます
自販機相手に(お金を入れて、ボタンを押しても取引契約を反故にされて商品が出てこなかったらどうしよう…)と悩む人はいませんよねw
従来の方法であれば、契約を行う際に「相手の信頼性」や「過去の契約履行実績」などを時間やお金、コミュニケーションなどのコストを掛けて精査しなければなりませんでした
そして、このコストは市場の拡大、活性化という観点から見ればデメリットでもありました
市場の拡大、活性化
コストを掛けて「相手の信頼性」や「過去の契約履行実績」などを精査し納得出来なければ契約をしないというのは自衛のためには必要なことです
しかし、そのような精神的、心理的コストは市場の拡大、活性化の観点から見ればデメリットになってしまっていました
相手を信頼し、自身の納得を得るためにコストが掛かってしまっていたが故に「以前契約を交わしたことのある相手や企業」「充分な実績や歴史のある相手や企業」とばかり契約を交わしてしまうという心理的な行動選択になってしまうのは致し方ないことです
しかし、スマートコントラクトはブロックチェーン技術由来のプロトコルです
契約相手を欺いたり、改竄などはほぼ不可能と言ってもいいでしょう
条件が満たされれば自動で契約は実行されます
(相手が契約を守ってくれないかも…)などと心配する必要はありません
そうなれば、歴史や実績はないけど革新的な技術やサービスを低コストで提供出来るベンチャー企業に多くのチャンスが巡ってくるのは必然です
スマートコントラクトによって飛躍的な市場の拡大、活性化も望めます
金銭的コストの低減
スマートコントラクトは条件が満たされれば自動で契約が履行されるため、第三者機関や中間業者が必要ありません
なので、中間マージンが必要なく、手数料も安いため金銭的なコストの削減が可能です
手続きコストの低減
従来の契約方法であれば、書面による押印やサインなどの煩雑な手続きが必要でした
しかし、ブロックチェーン技術を使ったスマートコントラクトであれば、煩雑な手続きコストを大幅に削減でき、わかりやすい上に確実な取り引きが可能です
司法機関や行政での手続きに導入出来れば、より多くの人の幸福に繋がります
スマートコントラクトに応用出来る通貨「イーサリアム」
現在、スマートコントラクトに応用出来る通貨はイーサリアム(Ethereum)です
ビットコインなどでも簡単なスマートコントラクトは出来ますが…
イーサリアムとは、現在ビットコインに次ぐ時価総額を誇っている仮想通貨です
アルトコイン(オルトコイン)と呼ばれるものの1つですね
イーサリアムを筆頭にアルトコインというのはビットコイン建ての仮想通貨ですが、イーサリアムは「スマートコントラクトに応用出来る」という独自の強みを持っています
そのため、ICOのほとんどがイーサリアムを基盤として行われています
ベンチャー企業などが資金調達を行う際、実績や歴史に於いてはどうしても大企業には遅れを取ってしまい、信頼を得にくいというデメリットがあります
そのデメリットをスマートコントラクトにより補完出来るためですね
ビットコインやイーサリアムを始めとしたアルトコインを購入するにはbitFlyer(ビットフライヤー)やGMOコインなどの取引所、販売所に登録する必要があります