悪魔が囁く「法を殺せ」
こう見えても法は好きなんだ
無思考に法を遵守したいわけじゃないんだ
巨人の肩から見る景色が好きなんだ
そんなことを靴の先を見つめながらもそもそ呟いているが、奴は聞いちゃいない
シューゲイズという大昔の音楽があったな…
言い訳をしながらそんな関係ないことを思い出していた
今度は悪魔が「JK弁当」の歌を歌っている
自由な奴だ
ニュアンス的にJKの手作りお弁当♡ということではなく、カニバリズム的なあれのようだ…
頭が酷く痛い
手足が自由に動かせない
そして、ばずきゅんが視界いっぱいに増殖していく…
嵐のような頭痛が静まり、視界のばずきゅんが絶滅していく
視界を取り戻すと一人の女の子が立っていた
誰だ、さっきの悪魔は何処に行った??
「現実というのは刺繍の裏側みたいなものよ 何の意味も見いだせず、不条理に思えることもたくさん起きる でもね、すべて必要な一縢りなの」
それはFuzzの鈴鳴りの様に澄んだ声だった