序曲-Dead=Code

悪魔が囁く「法を殺せ」

 

こう見えても法は好きなんだ

無思考に法を遵守したいわけじゃないんだ

巨人の肩から見る景色が好きなんだ

 

そんなことを靴の先を見つめながらもそもそ呟いているが、奴は聞いちゃいない

 

シューゲイズという大昔の音楽があったな…

言い訳をしながらそんな関係ないことを思い出していた

 

今度は悪魔が「JK弁当」の歌を歌っている

自由な奴だ

ニュアンス的にJKの手作りお弁当♡ということではなく、カニバリズム的なあれのようだ…

 

頭が酷く痛い

手足が自由に動かせない

そして、ばずきゅんが視界いっぱいに増殖していく…

 

嵐のような頭痛が静まり、視界のばずきゅんが絶滅していく

 

視界を取り戻すと一人の女の子が立っていた

 

誰だ、さっきの悪魔は何処に行った??

 

「現実というのは刺繍の裏側みたいなものよ 何の意味も見いだせず、不条理に思えることもたくさん起きる でもね、すべて必要な一縢りなの」

 

それはFuzzの鈴鳴りの様に澄んだ声だった

>>1章-1.梛木 構造-Dead=Code